RUMBA
毛髪のストレートさ、揃い具合の研究のための毛髪角度測定

特徴
90°の角度目盛り
毛髪の傾きを -45°から+45°、0.1°の精度で表示します。

すばやい測定
画像取得は1秒以内で完了
高解像度
毛髪を細かく見分けられるように4メガピクセルのカメラを使用

実験室用セットアップ
外乱光と風を防ぐ覆いつき
概要
RUMBAは毛髪の角度を測定し、ヘアケア製品による毛髪の揃い具合やストレート具合の変化を分析するために開発された装置です。この装置はヘアケア業界においてヘアアイロン、コンディショナー、ヘアスプレーなどの製品開発に使われています。毛髪の色やタイプ(ストレート、パーマヘア)に関わらず測定が可能です。
RUMBAはターンキーシステムで、画像センサー、コントローラー、ソフトウェアインストール済みのPC、実験室用セットアップがセットになっています。測定時間が1秒以内と短いので、毛束だけでなく、被験者の頭部部分を直接測定することが可能です。

ソフトウェアはユーザーフレンドリーで、測定パラメータの設定が簡単にでき、クリック1回で測定ができるようになっています。毛髪角度に関する分析結果(平均角度、偏差など)が数秒で表示されます。数値データ(ストレート具合、揃い具合、空間分析など)及び画像は簡単に比較やエクスポートができ、測定後のポストプロセスも可能です。
原理
RUMBAは赤外LEDを使った照明で毛髪サンプルの画像を取得し、回転偏光板を用いてピクセルごとに複数の偏光状態を取得します(下のイメージ参照)。この画像情報によりピクセルごとの強度変調が分かります。この変調は毛髪の複屈折性により起きるもので、角度情報を持っているため、この角度情報を用いることにより、サンプルの角度イメージを作成しています。


これにより、2Dのイメージ上に角度情報を乗せ、毛束サンプル全体の画像を作成します。角度ごとに色づけをしたイメージが左になります。毛髪のピクセルごとの角度がそれぞれの色で表されています。
この角度データにより、ストレート度との関係を決定できます。毛束サンプルの毛髪がストレートであるほど、角度のばらつきが少なく、一定の角度にピクセル分布が集中します。ばらつきが大きければはストレートの場合とは逆の関係が成り立ちます。
毛髪の揃い具合についても同じプロセスを使います。毛束について、揃い具合を表現するのに「部分的にストレート」という考え方をするからです。2D マッピングの中で各ピクセルごとのストレート度を得るために、小さいエリアについてストレート度を計算しています。
Orientation/Alignment images


各画像から計算されるこれらの係数から「アライメントイメージ」(上の右側のイメージ)を作成することができます。このイメージを見ることで「ちり毛のように揃っていないエリア」と「よく揃っているエリア」を強調して見ることができます。
仕様
Consumer head |
Processed Images (Color-coded) Histogram Numerical data | |
down to 80 microns (stand-off=12") | |
Windows 10 Excel 2016 | |
Sensor | (178mm x 254mm x 229mm) - 5 kgs |
Lab setup | (185cm x 65cm x 80cm) |